だいたい山旅〜遊びたいのも山々

人生も折り返しを迎えたアラフォーおじさんの荒波一万尺

トコトコ岐阜のダート林道 〜大谷大栃林道〜

ヘドロデイズからひとまず顔を出す。

 

『決算』という今となっては何も掻き立たないフワッとした号令の元、『働き方改革』もどこ吹く風、『負荷を掛けたら掛けただけ人・物は成長し強くなる』的な進化論を導き唱え始めた我が社。

 

ダップン寸前の己。

 

本来の状態に戻す為、久々に愛機『轟天号』と共に殺菌の旅に出ることにした。

 

しかしこの日も与えられた時間は正午まで…

 

こちらも負荷ダップンスケジュール。

 

春を感じる晴天。

 

幸福を求めハッピーアイランドと言われて久しい板取方面へ。

 

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今日は板取から郡上八幡方面に抜ける事が出来る『大谷大栃林道』へ向かう。

 

桜の木の枝先はほんのり赤く染まっていたり、杉林からは山火事かと勘違いする程モクモク大量の『悪魔粉』が舞い上がる。

 

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これが春。

 

まあ良い。休みに集中しよう。

 

会社の携帯が鳴る。何度も鳴る。

 

もっと集中するのだ己。

 

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板取川は今日も澄み渡っている。

 

神崎川と並び守っていかなくてはいけない清流だ。ミナモもキラキラだ。

 

そして林道入口はココ。

 

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板取事務所の裏からお邪魔する。

 

暫し舗装道を行く。

 

この橋の先からダートの始まり。

 

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この林道は荒れた箇所も少なく、ほぼフラットなのでこれからダート挑戦しよかな?って方でもおススメ出来るルート。

 

もちろんオフィシャル林道。

 

 めちゃくちゃ気持ちいいダート道が20キロ超続くのだ。

 

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少しホラーなトンネル。しかしそこを抜けるとハッピーアイランド。

 

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我愛機はホンダのCRF250ラリーというオフロード車。

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奥は高賀山。

 

飽き性な自分だが、この子は2年経った今でも溺愛中。

 

ロングも出来るし、道すがらの気になるダートや川原も躊躇なく突入出来る。

 

そして何よりカッコいい。

 

どんな事にも真正面からぶつかり、ちょっとやそっとじゃねを上げず、要求に対してガリガリ突き進み、挙句周りをハッピーにしてしまうイモトの様な存在。立ち姿は天海祐希だ。

 

そんなバディと共に最高のダートをトコトコ進む。

 

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お尻真っ白なシカさん二頭と出会いホッコリしたのも束の間、丁度入口から12キロの中間地点くらいのところで硬い雪。ほぼ氷。

 

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このラリーちゃんが納車された1週間後に、調子こいて付知のとある林道に突入した際、同じ様な状況で引返す際に氷に乗ってすっ転び新車に傷、心にも大きな傷。

 

崖側にコケてたら15メートルは落ちてたという、不幸中の幸いと言うべきかダブルの深い傷とトレードオフ

 

これらの苦い経験値からオトナの漢としては潔く背を向け撤収。

 

この決断を下すまでの所要時間はコンマ何秒の世界。オトナは迷わない。

 

若者よ、登山で迷ったなら辞めて正解。

 

それが漢の判断なのだ。

 

登山も人生も無理な背伸びは不必要。

 

次が必ずあるのだよ。

 

来た道を引返す。

 

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さっさと引返す。

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ほーら、綺麗なせせらぎと並走してるよ。

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ほらぁ、若者には見えるかな⁈

この澄んだ清流が。この清らかな瀬の音が。

 

オトナの漢は今日目的が叶わなくても、焦らず心穏やかに今を愉しむ。

 

参考にして欲しい。

 

己はこの引返しにより、制限時間いっぱいで午後の仕事に間に合いました。

 

ありがとう板取の大自然

 

ありがとう道を阻んだ雪。

 

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金華山〜真の男とは?オトナとは? 〜オトナおじさん登山部〜

オトナの男の登山とは…

 

男を惑わす魅惑のPEAK…がキーワード。

 

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歴史輝く金華の峰の日々に新たな自然の恵み。

 

知る人ぞ知る名曲。

 

レーニングを兼ねてライトなテン泊装備を背負い鷹巣山から金華山を撫でるルート。

 

鷹巣山とは、金華山のお隣の岩戸トンネルの上の岩岩の山。

 

決して岩岩を登る訳ではない。

 

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先ずは九十九折の林道を歩き最初のクロスロードを日野に突き抜ける。

 

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ここが最初のポイントだ。

 

北に直登すれば直ぐに鷹巣山の頂上なのだが、オトナの男はそうはしない。

 

ここは味わい深い岩戸トンネル出口・達目洞側の東尾根を目指すのだ。

 

オトナである。

 

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シダックス日野店をすり抜ける。

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当日は気温3度〜5度くらいだろうか。

 

日陰は寒いが1時間程で大仁田厚くらいビチャビチャ。

 

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モニュメントとなってしまったオフ車の屍。

 

ひと気もほぼ無いこのルートは静かに山を楽しめる素敵な場所だ。

 

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素晴らしい晴天の中、鷹巣山のPEAKを焦らず目指すオトナの男。

 

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この鷹巣山金華山より眺めは良い。

 

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そしてあれが男を惑わすPEAK。

 

金華山岐阜城がピンと立つ。

 

きっと金華山に登る=岐阜城目指す。だろう。

 

若僧、見ておけ!オトナおじさん登山部の流儀を。

 

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妙見峠へと降り立ち、地図で言う大参道から鼻高、めい想の小径へと下りそこから百曲りを登り返し七曲り〜唐釜を経て岩戸公園に下るルート。

 

これがオトナの男を体現する全ルートだ。

 

若僧には辛抱ならないだろう。

 

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この大参道から鼻高コースも本当に整備も行き届き、味わい深い良いコース。

 

金華山のメジャールートでは無いが、是非お勧めしたい。

 

達目から大釜ルートも非常に良いルート。併せてお勧めしたいし、また違った金華山を味わえる。

 

そして若僧なら鼻高から岐阜城に行ってしまうのだろう。中にはロープウェイでいきなり⁈みたいな。あぁ…青い青い。まあそうして人は成長するのだろう。

 

オトナの男はめい想の小径を下る。

 

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このめい想の小径もまた北尾根、つまり長良川側になる為景色が良い。

 

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今日は御嶽山も見え、金華山の永遠のライバル百々ヶ峰、奥には能郷白山伊吹山等最高の展望ルートだ。

 

めい想の小径は、金華山の登山ルートの中でもまあまあ距離があるのでその名の通りあらゆるめい想や迷走が出来、その迷走を助長させる見事なギミックが隠されたルートなのだ。

 

自分は今日はここで今いちばんのお気に入り女優、吉岡里帆について想いを巡らせる。

 

彼女はまっすぐだと思う。うんうん。

 

おじさん的にはグラビアは良いが親心なのか、それをしなくても充分良い仕事が他で出来ていると思う。悪いおじさん達の画策に翻弄されない事を願う…何て考えてるうちにとんちの効いた看板が迎えてくれる。

 

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めい想の小径だから、己にふけり向き合おうと思っている人間にとってこれらは邪魔ではなかろうか?

 

いや、これに翻弄されたら負け、そんなめい想はめい想では無いと言いたいのだろうか?

 

これをきっかけにしろ!とでも言いたいのだろうか?

 

あぁ…吉岡里帆

 

さっきすれ違った全身ピンクの千葉真一

 

オールバックにサングラスが素敵だった井上陽水

 

笛を巧みに扱い小鳥をおびき寄せ、若いお姉ちゃんを手玉に取るいぶし銀おじさん。

 

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めい想の小径に現れた濃いめの方々。

 

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親鸞様。あなたはいったい何と言っているのですか?小生にはちっともわかりません。

 

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名前の読み方もわからないあなた様は、もはや皆んなが薄々気づいている当たり前の事をただ堂々と言ってしまっただけでは無いのでしょうか?

 

めい想が迷走して一周回って路は開けるのだろうか?

 

これこそがめい想の小径と言われる所以なのだろうか…わからない。

 

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この階段の下から3段目は濡れていると必ずコケる。どんな靴でも必ずコケるので気をつけてください。

 

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板垣たゃーすけ。
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岐阜公園の名所を抜け百曲りを登り返す。

 

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このルートは岐阜城直下のロープウェイ乗り場とリス村の間に出る。

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若僧なら自らの達成感を得たい!そういう思いのみで岐阜城を一心不乱に駆け上がって行くところだろう。

 

このオトナの男は、ここまで来ておいて下る。

 

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どんどん下る。
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男、特に若僧は必ずと言っていいほど先っちょPEAKに気を取られ大切なことを忘れがちだ。

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もっと大切なことがそこにはあるのだよ。

 

私が初めて本格的に登山をしたのは、白出沢からの奥穂高、日帰り登山だった。

 

そこは北に涸沢岳、南に奥穂高穂高連峰が誇るダブルピーク。その谷間を這い上るルート。

 

もちろんビギナーには限界で、どっちのPEAKも取れずに谷間の小屋(穂高岳山荘)で悶え力尽き、下山を余儀なくされた苦い思い出がある。

 

それから一年、地道な鍛錬、努力を経てリベンジの果てに奥穂高のPEAKを頂いた。

 

そう、どのPEAKも『いきなり』は好ましいものでは無い。

 

己の努力と成長と共に、徐々にPEAKを詰めていこうでは無いか!

 

オトナの男として伝えたい。

 

そう言いながら、結局山も人生もアノPEAKも詰められないおじさんも如何なものか…と。

血と涙と枯れ大豆 ~飛び交う散弾~

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我が家の黒ずんだ玄関に無数の枯れた大豆。

 

これは枯れた大豆の様な形をした一人の男の『枯れ果てた涙の結晶』かも知れない。

 

時は2/3の20時過ぎ。

 

底なし沼の様な職場から脱出に成功した男。

 

その男は心身ともに疲弊しきって、安息の地である己の家つまり『自宅』を目指し真っ直ぐに帰る『真面目』『実直』『おっちょこちょい』という言葉がぴったりの41歳を終えようとしている人物。

 

そんな男な為か、帰り道は何の身にもならないひとり一日反省会をしていた。

 

『あぁー、なんであのタイミングに重なっちゃったのか…もっと良い伝え方あったんじゃない?そう言えば昼のクリームパンとピザまん、ラー油唐揚げは組み合わせとしてどーなの?普通ピザまんとラー油唐揚げの間にクリームパン食べる?その上飲み物リアルゴールドって・・・』

 

不毛な自問自答を繰り返す。

 

 外は寒い雨。

 

いつもと同じように車を停め、門戸を閉め玄関で足を止める。

 

いつもと同じ真っ暗な玄関。鍵を鞄の底から取り出し錠を捻る。

 

雨の音にかき消されるその『カチャッ』という音。

 

ドアを開けた瞬間、目の前の闇から閃光と共に鳴り響く散弾銃にも似た壁に当たる複数の破裂音。

 

あわててドアを閉め瞬間的に『節分』というイベントはかろうじて浮かんだ。

 

しかしである。

 

雰囲気が明らかに『殺』であることを直感的に感じる。

 

壁を貫く音が明らかに『殺』なのと同時に無言・無音。

 

節分に必ず有るあのかけ声ひとつ無い。

 

野生動物がこちらに向かってくる時に感じるアレ。

 

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普通の家庭の節分はこうではないのか?

 

『お父さん帰ってきたらさぁ、鬼は~外って言ってさぁ、びっくりさせようよ』

 

『えー、そんなことでお父さんびっくりしないでしょ?』 

 

『お父さんもしかしたら赤鬼の格好とかで帰ってきたりして~』

 

『そんなことするかな?』 

 

『そうだよね~はっはっは~』

 

きっとこんな感じなんだろう。

 

去年の記憶するところではこうだったはずだ。

 

まさか一年にして・・・

 

間合いを取りもう一度ドアを開ける。

 

まだ10cm程だろうか、そんなに開いてないドアに向かって炸裂する散弾。

 

確信に変わる『殺』

 

あるはずの笑い声、会話、全てゼロ。

 

あの健康の象徴、たんぱく質のデパート大豆。日本人が愛してやまない大豆。

 

2019年2月3日岐阜。

 

そんな大豆が『殺』の道具になった日。

 

そして、国際法や条約でもきっと禁止されているであろう行為、暗闇からの無言の攻撃行為。

 

我が家の女性たちはその重い扉を開けてしまったようだ。

 

外は寒い雨。こんな所に長時間いるわけにもいかない。

 

もう全身に銃弾を浴びるほか道はない。

 

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冒頭の画像はその惨事に巻き込まれ散っていった男の血と涙の残骸。

 

自宅玄関に崩れ落ちる瞬間に彼の目に映ったものは、娘の肩越しの暗い部屋の奥で光る一人の女のメガネの縁と、微かに上がる口角。

 

そして崩れ落ちた己の膝に突き刺さる枯れた大豆。

 

その後夜の闇に響き渡った言葉。

 

『ママは〜内、チチは〜外』

フォレストヒルズ霊仙山 〜ヒル神の居ぬ間に〜

苦手なものがある。

 

満員電車。

 

電車ってだけで不自由感だが、満員が付くと大変だ。自分はデカくて代謝が良いので申し訳ないのでほぼ移動で電車は選ばない。

 

調子の良い人

 

何度も痛い目に遭っている。だいたい痛い目に遭って暫くしてから気づくパターンだ。

 

得体の知れない生物

 

虫関係全般にダメだがその昔、アパートのドアノブをナナフシに占拠された時はショックだった。大学の図書館に戻りヤツの生態を図鑑で調べたらまたショックが増幅。ヤツは敵にやられそうになると自ら脚を切り離す。ヤツらはきっと賢い訳では無いはずで、じゃあ脚6本全て切り離してしまったらヤツらは…おゾイ話だ。

 

そしてヒル

子供の頃沢で遊んでいた時のこと、足に何やら黒光りする海苔みたいなのを掴むと血。それ以来トラウマだ。

 

滋賀と三重にかけて南北に連なる山々はヤマビルの一大産地。

 

気をつけなければいけないのは、体力でも道迷いでも無い『ヤマビル吸血による傷心』

 

しかしヤツらはニュルニュルの水分過多の生き物。冬場は水と同じで凍ってしまうに違いない。

 

僕にとっては冬場にしか行けない山の一つ『霊仙山』にお邪魔する。

 

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この日は小雨。

 

もちろん登山者ゼロ。下りてもゼロ。もちろん車もゼロ。ゼロの付くお得な日。独り占め。

 

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大人だし登山届もちゃんと提出し、この時期に必ずある『ヌタヌタソークーロード』をそろりそろりと進み廃村を抜け程なく小屋に到着。

 

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在りし日の山小屋かなやを全く知らないが、看板を見るとルービーはなんと350円だったりと是非復活して欲しいスポット。

テント場らしきものもあるが、鬼の様にクマ注意看板が乱立しヒルがひしめき合うここでテント泊はホラーと等しい。

 

やって来たクマに一体何匹ヤマビルがくっ付いて来ているか気になって、クマの存在自体埋没してしまうのでは無いか。

 

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ヌタヌタソークーロードをひた進むと、縦横無尽に無数の獣の足跡。

 

見た感じ3種類程。

 

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こんなやつや

 

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こんなやつや

 

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こんなやつか?

 

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そしてこれは、

 

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こいつか。

 

霊仙山というだけあって、だいぶ醸し出してきた。

 

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こいつは多分人。

 

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分からないのでスルー。

 

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で、展望もゼロ。

 

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からの全くゼロ。

 

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ほぼ影。

 

雪15%雨85%。ほぼ水分。

 

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最後の写真に至っては撮れ高で言うところのゼロ。

 

ピーク付近と思われるところをウロつくが足跡ゼロ。

 

意外とデカイ雪庇もあるので気をつけてね。

 

 

 

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灰色の墓場の様な場所を見つけ、カマを研ぎ始める死神。

 

はい、今日もこのパターンで全てを諦めメインのアレに取り掛かる。

 

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新製品の『カップヌードル スパイスチキンカレー』

 

寒いところでヌルいさ湯をかけ、薄い期待を大きく裏切る美味さ。

 

今日あった全ての事をひっくり返す味。

 

登山のお供に是非持って行ってもらいたい。

 

15分で作り2分で食い終わり、さっさと下山。

 

ゲリを起こした登山道を下り、雨100%になったところでクルマに到着。

 

またピークを取らない『ノンピークハンター』

 

この霊仙山は夏に行くと

 

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こんな感じで

 

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こんな感じ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昭和のオヤジはこうあれ 〜おじさんは大志を抱く〜

この日はゴルフという名の登山。

 

つまりは、ボールをわざとOBキワキワの傾斜地に運びながら好スコアを目指し、おまけに登山も楽しむ一日の休みで二度おいしい事をしに来た。

 

登山ゴルフの聖地

 

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のはずが、ここは県内有数のOBなど先ず出ない、いや出せないコース。

 

どこまで行っても平ら。

 

お平らゴルフの聖地に来てしまった。

 

今日は会社で唯一心許せるメンバー、そして唯一上司として尊敬できる常務とのお平らゴルフ。

 

お休みだから気遣いごますりストレス一切ゼロカロリー。

 

このメンバーでのゴルフや飲み会は最高に楽しいし、共通するところは皆んな揃ってギアマニアというところ。

 

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自分もゴルフにハマってた頃に出会った4人。

 

初めはゴルフクラブの聖地と言われたミズノの養老工場でクラブの全てをオーダーしていた。

 

良いオトナが狂った…盛ったかの如く年に何セットも作る。

 

それに飽き足らなくなった昭和おじさんズは『地クラブ』というモノに手を出し始める。

 

禁断のトビラを開けてしまう。

 

何が違うのか?

 

地クラブは、日本のごく小規模なクラブメーカーの事で先ず各パーツ精度が非常に高い。

 

日本のお家芸、職人の成せる技。

 

それらを自分の好みや癖などに合わせて組み上げてくれる職人さんがいるのだ。

 

そんなショップも大変少ないのだが、我々は春日井の『リフレックス』というショップでお世話になっている。

 

お値段は一般的なクラブの約3倍。

 

サラリーマン。

 

必然的に昼飯は抜きか2〜300円という涙ぐましい努力の上に成立つ。

 

必要なモノは借金してでも…まではいかないがこういうのも昭和のオヤジ達ならではの行為ではないだろうか?

 

ミリ単位、グラム単位で腕利きの職人さんが組み上げた精密かつ高価なクラブを大雑把なオヤジが日替わりスイングで放つ球は、虹色の尾を引きながらOB杭の遥か外に消えていくロマン、哀愁、無駄。

 

スコアを金で買えていないオヤジ達。

 

昭和のオヤジ、世界文化遺産認定。

 

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こういうオヤジ達に『無駄』というワードは『褒められている』という風にしか取られないので注意が必要だ。

 

重篤患者は『また無駄なもん買ってきて…』で最高の快感を覚えまた繰り返す『散財快感症候群』略して『散快症』

 

是非保険の適応をお願いしたい。

 

 

哲学の散歩路 〜迷走の小径〜

一週間ってなんて早いんだろう。

 

このまま年末を早々に迎えてしまいそう。

 

今日は、ずっとお世話になっているバイク屋さんに愛車の修理と点検をお願いして来た。

 

そこには愛すべきお母さまがいらっしゃる。

 

『あら〜エライ久しぶりじゃない〜元気してたの?』なんて挨拶から入る。

 

僕も小売店勤めで近い様な立場の人間だが、昨今小売店自動販売機化が進んでる様に思う。

 

販売員や営業の人間は特段専門知識も無いまま店頭に立ち、モノが売れてしまう。

 

買う側もある程度ネットで知識を得てしまう。

 

ネットの情報は手軽に手に入れられる反面、情報量の限界でやはり浅いという事を肌で感じる。でも信じちゃうよね。わかった気になっちゃうよね。

 

何故自動販売機化しちゃうかって、結局販売員も営業の人間もプロフェッショナルじゃなくなってきたのと、それらも原因のひとつでエンドユーザー側も彼らを信用信頼出来ないでいると思う。時代の流れだと思うべきかどうなのか。

 

僕もネットで買い物するし決して否定的ではないが、このバイク屋さんは押し売りも無い穏やかな関係でいられ、お互いフラットにお付き合い出来る関係が実に絶妙。

 

大切なのは信用信頼だと感じている。

 

小さな販売店でTHE 昭和的な雰囲気だが見習うべきところの多いお店なのだ。

 

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時期は⁈だがお年賀も頂いた。

 

手作りカップケーキ。気持ちが暖かい。

 

そんな気分で帰りはブラブラ散歩がてら、岐阜の有名なパワースポットの橿森神社から金華山方面に向かう事にした。

 

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天気も良く路の雰囲気も良く気持ち良い。

 

今朝めざましテレビで、霜降り明星せいやがいじめられてた事をカミングアウトしていた。

 

芸人という事もあるが、相当な勇気では無いのかと思う。

 

彼を見る深みも変わった気がする。

 

自分は大抵変わった人間なので、大なり小なり似たような境遇の時期がある。社会人になってからもだ。

 

自分の見解としてはいじめと言って括ってはいけないかもしれないが、生き物である限りそういった事はなくならないと感じている。

 

だが喧嘩はある程度必要だと思うが、いじめはダメだ。

 

そんな中せいやの考え行動はリアルで希望を与えることに思った。

 

自分はいつも登山中に、色々考えてしまう。

 

失敗や後悔や、今後の行動や色々。

 

で、それらのことを上回る位登山がしんどくなって来て最終的にトッキン槍ヶ岳さんの姿が見えようものなら、悩みのスケールに気付き、前向きになるパターン。

 

登山は本当に丁度良い。

 

単独山行は、全て自己責任の上で適度に緊張感や体力や技量と相談しつつ、考える時間もある。

 

自己責任ってのが非常に重要。

 

今の世の中、人は責任を避ける傾向が殆どで、なすり付け合いなんて事も多い。

 

大人達が無責任では育つ子供達が責任という言葉すら理解出来無いなんて時代もやって来る。

 

色んな人の集まりで社会が形成されてるので、これだって答えはきっと出せないが、自分には責任感、他人には思いやりがあればと思う今日この頃。

 

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山登りは本当に良い時間。

 

ノミの脳みそ程でいろいろ脳内迷走を繰り返すのである。

 

時には信じられない様な理不尽も降ってくるが、せいやの様に逆境も自分の力に変換出来たら違う世界、ステージに立てるのではないだろうか。

独標 〜雪山道具の使い方〜

1/10西穂高岳独標

 

前日の風呂上がりに突然決めた。

 

だって行きたいもん。

 

4時起き、轟天号が雪けむりをあげ疾走する。

 

せせらぎ街道はマイナス18度。

 

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いや、マイナス19度までは確認した。

 

7時過ぎに、新穂高の登山者無料駐車場に到着。

 

ここで早くも雪山装備の雄【アイゼン&ピッケル】のうちのピッケルの出番がやって来てしまった。

 

駐車場で轟天号がスタック。

 

思ったより雪が深かった。

 

無情に空回るタイヤ。

 

別に毎回無理にネタを作っている訳ではない。

 

この日のめざましテレビの占いはいちばんだったはずだ。

 

目撃者は笑って欲しい。

 

もしかしたら【厄-めざまし占い=この程度】と考えると、めざまし占いが無かったらどの程度だったか計り知れない。

 

 

 

さすが山道具。氷を物の見事に打ち砕く。

 

フロアマットなども駆使したが空回りが止まらない。

 

喉が渇き用意したお茶を飲もうとしたが、淹れたお茶を自宅に忘れる。またか。

 

何台も通り過ぎる車達。

 

正に生きた侵入禁止看板と化している。

 

今期の初ピッケルは、めでたく車の脱出での使用となった。

 

今後ピッケルの説明書に使用方法として車の脱出の欄が追加されるであろう。

 

間違ったピッケルの使い方をしてどの位経ったであろう。

 

もう目標が登山では無く脱出になりかけた頃、背後から作業着を着た天使が2人舞い降りた。

 

『大丈夫ですか、押しましょうか?』

 

『うわー、助かります、お願いします!』

 

2人の天使のおかげでものの2分で脱出。

 

最大限のお礼を申し上げた。ありがとう。

 

このお2人が居なかったら、わざわざ新穂高のアリ地獄にハマりに行っただけになるところだった。

 

因みに必死過ぎて画像はありません。

 

仕方なく有料駐車場へ。

 

解放前の駐車場に車の列。

 

僕のアリ地獄事件を見てこの駐車場を選択した人達。

 

厄病神降臨でザワつく有料駐車場。

 

僕は本厄です。

 

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一連のトラブルでロープウェイに若干遅れる。

 

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意外に天気も良くトッキン槍ヶ岳さんも見える。

 

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登山口に到着。

 

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小屋に到着。

 

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西穂くん痩せた。

 

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淡白だろう。

 

朝の事件以上の事が何も無いからだ。

 

トレースしっかりありました。

 

非常に安全に歩けます。以上。

 

しかし、稜線上は違うのだ。

 

めちゃめちゃ強風。めちゃめちゃ寒い。

 

マイケルジャクソンのゼログラヴィティって技が出来る。

 

鼻とほっぺたが上高地側に飛んでったと思う。

 

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写真どころじゃなかった。

 

さっさと独標。

 

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ビギナーには限界。

 

さっさと下山。

 

いつもは小屋でラーメン頂くがスルー。

 

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ロープウェイ乗り場でカツカリー。

 

淡白だ。

 

いやいや、良い事はいっぱいあった。

 

いつも読んで頂いてる方に申し訳ないので真面目に書きます。

 

アイゼンが掛かる、効いている感覚や雪を踏む独特の音。きぃーんと澄んだ空気。ちゃんと本来の役目を果たしたピッケル

 

独標までの道のりもまた良い。

 

本来ハードルが高い冬の穂高の稜線や雪の岩場を比較的安全に楽しめてしまう。

 

晴天も良いが、多少荒れてた方がより厳しい冬の穂高を体験出来る。

 

あと個人的には、今日のレイヤリングはぴったしハマった。サラリーマンおじさんなのでコスパ重視の装備だがまたちょいちょいご紹介します。お買い物のご参考に。

 

兎にも角にも、道具は正しく使って下さい。

 

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因みに帰りに栃尾温泉の道端の蛍の湯っていう無料の足湯に初めて浸かったが、お湯が凄く良かった。おっさんの足がすべすべさっぱり。

 

栃尾温泉良いかもしれない。