続〜メリークリスマスな夜 〜聖なる夜の逆流星群〜
結果からご報告しよう。
完璧に仕事を終えた。鍛錬の賜物だと先ずは自らを褒めたい。
一時はこたつの中で…
この辺りまで達していたが、気力で持ちこたえいざ決行。
気づかれる事無く御供えする事に見事成功。
当たり前だろう。こんな事を何年続けてると思ってるのか。ワッハッハッハッハ…笑いが止まらない。
ん…なんだこれは…
サンタさんへの労いの品々。
何て優しい娘に育ったんだ。父親にはこんな事しないじゃないか。
しかしである…
真夜中の常温の炭酸。ボーロ。
発泡にまた発泡を加速させるこの組み合わせ。
そして私の持病『頼んでも無いのに胃酸が遡上する病』逆流性食道炎。今日の別名『逆流星群』には非常にシンドイチョイス。
気持ちには応えたい。
『サンタさん用意したコーラ飲んでくれなかった…』
『サンタさんはね、いろんな家で用意されてるからお腹たぷたぷなんだよ。ソリに乗れなくなっちゃうからだよ』
こんなやりとりを考えると、やはりその場で消費するのがサンタおじさんの在るべき姿ではなかろうか。
どのくらい時間を掛けたのであろう。
全然喉を通っていかない常温の炭酸。
徐々に広がる胸焼け。
膨張するボーロ。
まさかの聖なる夜の逆流星群。
攻防の末…
その後横になると遡上してくる両者。
結果ほぼ寝れなかった。
しかし朝サンタさんからのプレゼントに歓喜する娘っ子に一安心。
そして空のペットボトルを見つけた娘っ子のDNAを感じさせる一言。
『ゴミくらいは持ち帰って欲しいよね』
サンタさんへも『ツンとデレ』を巧みに使い分けるのであった。