だいたい山旅〜遊びたいのも山々

人生も折り返しを迎えたアラフォーおじさんの荒波一万尺

早月尾根〜剱岳 〜お天の気・からの無事か⁇EXIT〜

あれれ…

 

ここは何処…

 

気づいたら…

 

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な訳はない。

 

クルマブッ飛ばしましたよ。

 

他でテン泊の予定が天候優れず…考えた末の早月尾根〜剱岳

 

憧れの早月尾根。

 

マゾマゾと名高い早月尾根。

 

この目で確かめてやろう!

 

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序盤から中々の洗礼。

入口から急登やん。

 

暫く歩いて自分的には2、3キロ歩いてるでしょ〜なんて思ってたらまだ1キロ。

 

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程なくブットイ幹の巨木群。

そして歩けど続く急登。

 

なんかたまーにあるじゃないですか〜

アレ?このお宅の階段。

何でこう傾斜が…設計間違えてね⁇

みたいな尾根道。

岐阜人の急登と言えば金華山の馬の背。

あれ。あんな傾斜が永遠に〜みたいな。

 

200m毎に看板あるけど全然進んでへん。

 

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晴れてきて展望も開けてきたが急登でお腹いっぱい。登れても降りれる自信がない。

 

そこで発見!

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ネコにしか見えないニャンコ岳と砕けた心を癒してくれる池塘⁇水溜り⁇

 

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やっとこさで小屋到着〜で一腹。

本気であんまり脚残ってないなと。

ここで良いか〜なんて思ったその時、登って来たお兄さん登場。

最後の写真の後ろ姿お兄さん。

 

そのお兄さんはヤバイお兄さんだったのだ。

お兄さん「今日は日帰りですか?」

自分「そうですよ。お兄さん泊まりです?」

お兄さん「はい。五色ヶ原かスゴ乗越まで行こうかと」

自分「えっ⁇マジですか」

お兄さん「今日0時に海から来たんすよ〜」

このお兄さんは天下一武闘会に向かう悟空か⁇

自分「海⁇」

お兄さん「海から歩いて来ました」

つまりはこのお兄さん、TJARの北アルプスセクションをなぞりに来たらしい。しかもプラス槍から西穂オネオネ縦走オプション付き二泊三日。

ウソでしょ⁈

なんだか本気で帰りたくなってきた…

みんなガチすぎる早月尾根。なんてこった。

意気消沈の僕に小屋の方が一言。

「あと3時間くらいだから行っといた方が良いのに〜」

頑張ろうかな…

 

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小屋から上は展望も開けて来て脚は重いが気持ちは良い。

てかめっちゃ良い!

2600m地点にザックをデポ。

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ここからはもう絶景オンパレード。

岩・岩・岩

崖・崖・崖

疲労・必死・睡眠不足

で、高所恐怖症がウソの様。

あの穏やかな立山室堂からの剱の絶景。

なんちゅう素晴らしい景色!

憧れる理由が分かるわ〜

リスクとご褒美。

 

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祠が見えてからの安堵感。

はぁ〜小屋の方のひと押しに感謝。

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立山・奥に笠ヶ岳立山の間にひょっこり槍?

360°大展望。

お天気も手伝っていや〜来て良かったわ〜

 

頂上にいらしたご夫婦と雑談しながら余韻に浸っていると奥さんが…

「そういえば凄く若くてチャラい二人組見なかった?軽装で凄い勢いで追い抜かれて。ピストンするって言ってたのにそれ以降会ってなくて。とにかく凄いチャラくて…あのお笑いの…何だっけ?」

「EXITですか?」

「そうそうあんな感じの」

「え〜見てないですよ。大丈夫ですかね?」

なんて会話をして下山開始。

 

2800m地点で事件発生〜

居ましたわ「EXIT」

想像の3倍チャラい。

そそくさ追い抜こうと思ったその時。

「あの〜お兄さん。飲み物と食料貰えないっすかね〜?アイツバテちゃってて。オレ達今なんも無いんすよ〜。なんか持って無いっすかね〜」

と、想像の遥か彼方を行く物乞い。

ガチギリギリなのかガチ図々しいだけなのか…

素人おじさんがこのシチュエーションで説教垂れてもダサい。

とりあえず幼少期のヒーロー『アンパンマン』を思い出せ!と言い聞かせほんの僅かに残ったペットボトルの水と新品柿ピーを渡す事に。

「どうにもダメなら早月小屋か県警に電話した方が良いから」

等々…安全に小屋まで下りる様一通り伝える。

その間も終始チャラい。

「柿ピーっすか⁈柿ピー超ありがとうっす」

とりあえずザックデポした2600m地点まで下り小屋に連絡を入れる。

その後小屋に着き詳しく事情を伝える。

小屋の方も気にしてた様子で苦笑い。

 

彼らは無事だっただろうか?

 

あの早月尾根にチャラ男。

異様なコントラスト。

実は彼ら、山頂から道迷いで別山尾根のカニ横縦をクリアして「こんなとこあったっけ⁇違くね⁇」ってなってまたカニカニして戻って来たらしい。

しかもノーヘル。

無鉄砲にも程があるが、なんだか羨ましくもある。

何よりチャラくても彼らは早起きしてわざわざこの辛過ぎる早月尾根を選びチャレンジし、挙句登頂しカニカニまでして来ている。

そして帰りに辛い思いをしている訳だが、確実に一日で相当量の経験値は稼ぎ出したはず。

ある意味彼らは生(活)きまくっている。

 

無事何事も無く下山していて欲しい。

 

そして、彼らにとって少しでも笑い話になって良い思い出になってたらな〜と。

 

僕も沢山経験させてもらいました早月尾根。

 

素晴らしいルート。

 

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