だいたい山旅〜遊びたいのも山々

人生も折り返しを迎えたアラフォーおじさんの荒波一万尺

僕は今、お仕事である役所の申請待合フロアにいる。

 

まあ実に色んな人間が行き交う場所。

 

居眠る人、貧乏揺する人、キレる人、声デカイ人、顔デカイ自分……

 

そして僕の後ろの人。

 

静かに屁を朝から3度に分け発射してくる。

 

不意に朝から胸いっぱい吸い込んでしまった。

 

なかなか肺で浄化されない。

 

僕の受け取った整理番号は101番。

 

かれこれ一時間弱待っているが、呼ばれる番号はまだ60番代。

 

後ろの人は何番で、あと何回発射してくるのだろう。

 

自分が発射している様に思われてないか心配でならない。

 

下界の出来事。

 

人の生きる息吹。

 

 

槍ヶ岳 〜もくもく対決〜

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夏山シーズンって短いよね…

 

行きたいところ数えたらきりが無いけど、『今しかない!』から槍ヶ岳

 

今しかない?

 

大人気の槍ヶ岳。引き潮を狙う。

 

9月の三連休明けなら…と思っての決行。

 

前日のブログはこんな記事だった。

 

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これはビッグサンダーマウンテンじゃない⁈ってほどの大渋滞。後に聞いたんだが、なんとこの行列で4時間待ちだったそうだ。集客力ハンパない。

 

連休明けだからってこの人の波は引くのだろうか⁈と、だいぶ気持ちも引き気味ながら前日の夜出発。

 

無料駐車場はナント7割くらいしか埋まってなかったという奇跡。

 

9月の平日でも空き探すの大変なのに、これは期待大。

 

今回も時間無し金無し男は日帰り。

 

朝4時半駐車場を出発。

 

いつもの様に指導センターにて用をたし、槍決戦に向かうのであった。

 

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真っ暗怖いっすね。

 

真っ暗の右股の林道。先行者なり後続者居てくれたらね…ホント怖い。てか、地元の低山でも怖い。真っ暗怖い。

 

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で、穂高平もひっそり正直怖い。

 

いつも、クルマはあるけどひと気がない。

 

そして長い林道。クソ長い。

 

新穂高から槍穂向かう最大のネック。

 

1.林道長い  2.展望無し  3.小屋少ない

 

だから静かな山行とONE DAY登山が可能なんだけどね。

 

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槍平で休憩も取らずひたすら歩く。

 

やっとこさ飛騨沢にたどり着き開ける展望。

 


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人生そのものか?

 

地道な努力の後のご褒美。しかもそれそのものが手に入った訳でもなく、何なら悪天男的にはその確率すら低い。常に修行の身だが、今日は笠ヶ岳や双六の超〜クリアなご褒美。有難い。

 

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と楽観したとたんものの見事にいつもの景色である。

 

高速もくもくさん登場で恒例の展望である。

 

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この驚くほどの演出。モザイクでも何でもなく見事に『穂先』のみ覆い隠すもくもくさん。

 

小屋まで行っても見えない。

 

さっきまでの晴天は⁈

 

諦めメシを食う。

 

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カレー。

 

にんにくが効いて美味い。

 

ここで槍に来た事を知合いにLINE。

 

返って来た写メ。

 

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槍のライブカメラにカレーをもくもくと食う猫背男。もくもく共演を果たした瞬間。

 

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このもくもく共演最中に槍を覆い隠したもくもくが晴れ『穂先』登場である。

 

ザ存在感。

 

槍は本当に不思議な存在。

 

どこ登ってもまあまあ終盤にしか姿を現さないが、その姿を見た瞬間『特別』なのである。

 

飛騨山脈のラスボス、北東西鎌尾根やその位置が絶妙な上にトッキントッキンというディテール。何かあるとしか思えない。

 

そりゃ4時間渋滞しますわね。

 

でも今日は読み的中の空っきすきの待ちゼロ。

 

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頂上を堪能。

 

北鎌尾根がもくもくの侵略で見れなかったのは残念。

 

しかし最高の展望台だ。

 

穂高の荒々しい山容から以北の大らかな山々。

 

もっとクリアに見たかったが、これもまた次回来れば良いこと。

 

ひとしきり楽しみタイムアップ、また死ぬほど長い道のりを帰るのであった。

 

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カリ
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今日の忘れ物。

ザックに入れっぱなしとなったヘルメット。

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今日のナイスアシスト。

ライブカメラ教えてくれた知合い。

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まぬけ。

 

スポンジ男の薬師岳悪天テント泊 〜だいたい白い〜

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一年ぶりのテン泊だぁ〜

 

しかも初めての黒部五郎で。

 

あ〜めっちゃ嬉しいよねぇ〜

 

嬉しすぎて忘れてた事が何個かあって、一つは下調べ、もう一つは家族への報告。

 

あぁ、ダメなスポンジ野郎。

 

一つ目…下調べ編。

 

岐阜の人間が黒部五郎に向かうとなれば通常、新穂高か有峰の折立からとなる訳だが、折からの時間ナシお金ナシともなればその二択以外の選択肢を探る訳である。

 

そのちぃちゃ〜い願いを叶えるただ一つのルート『飛越新道』

 

『とびこし』だと思ってたけど正確には『ひえつ』と読むらしく、危うく親しみを込めて『とびっこ』なんて呼ぶのはご法度。

 

そしてヌメヌメヌタヌタで有名な飛越対策で長靴も用意するという、面倒くさがりな自分には珍しいくらいの気合。

 

仕事を終え風呂に入り、21時出発。

 

0時半事件が起きる。

 

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ウソだろぉぉぉ。マジ⁈

 

そう、事前に有峰林道の飛騨側は通行止めというのは知っていた。

 

がしかし、料金所の7キロも手間からなんて知らなんだ。

 

そして抜群のタイミングで雨。

 

まあここで色んな選択肢に迫られることとなる。

 

『中止帰る』『新穂高から笠ヶ岳or槍ヶ岳or双六or三俣…』いやいや『折立から薬師or行っちまえ黒部五郎or雲ノ平』

 

激務パワハラ応酬明けでとにかく眠いし、とりあえず通行料払って折立行くかと彷徨いながら『有峰林道水須入口』に3時着で仮眠。

 

その間、夜中中豪雨&カミナリ。

 

5時40分頃ゲートが開く音が聞こえさあ出発!と意気込む。

 

ゲートの親切なおじさんに『折立行くなら亀谷料金所の方が近い』と言われる。

 

結果いちばん避けてたいちばん遠い入口がいちばんアクセスが良いという事実。

 

早く飛騨側の復旧を願う。

 

結局登山口7時スタートとなる。

 

ギリギリ雨も止みいい感じ。

 

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歩き始めてあっという間に樹林帯を抜けるとそこは素晴らしいパラダイス。

 

なんちゅう素敵な登山道ってくらい。

 

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最高の一本路。

 

木道ってのが雰囲気最高。

 

太郎小屋も最高のロケーション。

 

ここしか無いって場所に穏やかに建っている。

小屋界の八千種薫だ。

 

 

 

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7時出発、薬師峠テント、モルツのロング缶…

 

そう、この時点でもう既に大概のことを諦めている。

 

振り上げたバットの先は薬師岳

 

テントは自分のを含め2張。

 

最終的に4張。

 

最高に静かなテント泊の始まりだ!

 

と、一服してさあ薬師岳の山頂へ。

 

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晴れてたら気持ち良いんだろうなと。

 

悪天男の哀しい性。

 

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そして小屋の温度計は13℃。

 

テントに防寒着一切を忘れてくるというスポンジ。

 

半袖で乗り切らねばならない。

 

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小屋で月見うどんを注文。

 

なんて気が利いてるんだ!と感心する右側の赤いやつ『一味』

 

見事『防寒一味うどん』となる。

 

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声を張り上げて『薬師岳山頂』と叫んでも信じてもらえないこの光景。

 

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霊仙山

 

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双六岳

 

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西穂丸山

 

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薬師岳

 

『半分青い』ならぬ『だいたい白い』

 

また来いという事だ。

 

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風も強くとてつもなく寒いので、お詣りを済ませ下山。滞在3分。
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途中振り返ると絶妙のタイミングで雲が切れてやがるぜ。

 

分かってます。

 

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帰りは概ね気持ち良かったが晴れてたらきっと素晴らしい景色に違いない。

 

もう一度来よう。

 

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で、外もこんな感じになってきてしまったのでやる事もなく、酒飲んで昼寝して18時にはメシ食って寝るという、山にただ居るだけ状態。

 

ここは携帯も電波拾わずの場所。

 

何もしてない時を刻む。気分は最高だ。

 

その夜、ブーブー寝てるとカミナリの音で目が覚める。

 

落ちては無いがゴロゴロ状態。

 

朝方4時頃には雨が降り始め、まもなく豪雨に。

 

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6時頃に小降りになったのを見計らいさっさと撤収、下山する事にする。

 

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ここで二つ目の家族への報告編。

 

帰る道すがらとてつもない勢いでLINEを受信することになる。

 

けたたましく『ドルルン、ドルルン、ドルルン…』

 

見ると嫁、おふくろから。

 

『アレ、泊まってくるの?』『返事下さい』『返事せーや』『生きとるか?』『生きてたらメール下さい』『生きとるの』等

 

オレ…言ったよね。てか、目の前でザックにテント入れたよね。アレ、言ったっけ?

 

あっ、てか黒部五郎に行くつもりだったっけ?

 

薬師に行くとは言ってないな。

 

アレ、言ってないか…?

 

あぁスポンジー

 

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無事に帰宅。

 

嫁の第一声。

 

『あんたの生命保険の証書は?』

 

スゲーぜ太陽の塔 〜太郎さんの魂〜

 

娘の夏休み、ことごとくな悪天候で山に行ってないな。

 

そのおかげで、娘にウザがられながらも色々ぶらついたものだった。

 

ダイジェストとしては、30年ぶりの大須のコンパルは今も変わらず最高の喫茶だ。

 

先週は、豪雨のなか何故かいなべ方面にバイクを走らせヤマビルにやられるという事故も味わった。

 

とまぁ、ただのオッサンは写真も撮らずご披露できるものは残してないのであった。

 

そして今週も悪天で山がキャンセルとなり、悶々とするなか『太陽の塔』を賞でるツアーが決定する。

 

去年内部公開されてからいつかは!と思ってすっかり忘れていた案件。

 

当日は予定通りの悪天だったが、太陽の塔は天を突き抜けるようにそこにいらっしゃる。

 

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いつも横目に程度で観てはいたが、改めて目の前にすると『存在感』って感じ。

 

まあ、芸術にほぼ精通してない人間の感想だ。

 

外観で気に入ったのは背中。

 

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特にこの角度。

 

猫背。

 

『ワー』っと広げた両腕。

 

そして背中に背負った重い暗黒のタトゥー。

 

裏の顔とも言うべきか…

 

そしてお腹の太陽。

 

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なんとも良い顔をしている。

 

正に太陽のような顔をして、腹ではこうなってる。

 

クチビルと眉間はもう隠しきれない不満。

 

完全にふて腐れているが不満を堪えている。

 

社会は大変だ。

 

そして裏で『クソ〜明日から羽のばしたるぅ!』

 

さてさて、内部。

 

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そしてこの地底の太陽といわれる作品のオリジナルは今も行方不明になっているらしい。

 

なんだかミステリアス。

 

三種の神器的で、逆に見ない見れない方がいいのかもしれない。

 

神秘。

 

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で、まさか内部にこんな造形物があるなんてという感じで岡本太郎の魂を感じる事となった。

 

岡本太郎が何を表現したいとか感じて欲しくてとかはわからないが、芸術家とかというくくりがなんか違う気がする空間だ。

 

岡本太郎自身は『私は芸術家です』って活動してたのかなぁ?とふと思ったが、そういえば『芸術は爆発だ!』って言ってたね。

 

ただ、魅せる芸術みたいなのとは違う気がする。

 

相当苦しんだ末に産み出したんじゃ無かろうか?

 

媚びてない感じがする。

 

岡本太郎の事は、昔『笑っていいとも』に出てたような記憶。タモリと話してたのをテレビで観たくらいだ。

 

内容は全く覚えてないが、なんだかはちゃめちゃなインパクトだったような記憶。

 

 

いや〜撃ちぬかれた。

 

深いメッセージ。

 

スゲーぜ!これは。

 

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どこがやねん。

 

 

と、午前の部は終了。

 

午後からは心斎橋で娘のご希望の場所に行き、たこ焼きやら蓬莱の豚まん摘んで、途中どしゃ降り。

 

 

自分は、パタゴニアに行き物色。

 

からのパタゴニアアウトレット。

 

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マイクロパフなのかマクロパフなのか問題…

 

しかし値段たけーぞぉ。

 

来週晴れるかなぁ。

 

娘の夏休みは早足て去っていくのであった。

 

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西穂丸山 〜コーナーポストと化す〜

『ラーメン食べ行こか?』

 

これは涙ぐましいオヤジの誘い文句。

 

 

これを瞬時に『アヤシイ』と読み取った小学5年生は警戒心をあらわにする。

 

決行の日の早朝叩き起こされ、寝ぼけたまま嫁さんに登山服を着させられるのであった。

 

道すがら車中はほぼふて寝。

 

ほらぁ〜あのロープウェイ乗るだけだからぁ〜

 

ほらぁ〜ちょっと散歩しようよぉ〜

 

まあ、こんなものウソだとバレてるが我が家では儀式みたいなものである。

 

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もはや彼女のイライラはマックス。

 

思春期とは残酷である。

 

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こんな父親に穂高も全身真っ白で答えてくれている。

 

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あしたのジョー

 

西穂丸山、コーナーポストと化す。

憧れゴロゴロ双六 〜幻の稜線〜

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ウミノソコカ?…

 

 

 

 

二連休の前の晩、高校時代からの親友Aと呑み。

 

この親友Aとは、バンドを永きに渡り組んでいた。

 

彼がベースで僕はギターorドラム。

 

このAという男は、全く良いヤツなのだが、寝すぎグセ、寝坊グセ、遅刻グセ、忘却グセ、脱力グセ・・・・・・ダメグセの総合商社だったのにもかかわらず、『アイツまたしょーがねーなー』なんて感じで何故か愛されキャラで通ってきた。

 

しかし最近では人が変わったようにつらい仕事もコツコツこなし、正義感と愛に溢れるナイスミドルに進化を遂げたA。

 

そんなAとはもう、阿吽の呼吸なのである。

 

吐きギワ、寝ギワ、便ギワ、飽きギワ…全て分かってしまう。

 

明日はどうせ雨だから…と山を諦めた夜、そんなこんなで音楽話、楽器話に花が咲いて夜はふけるのであった。

 

翌朝、穂高周辺の天気を確認すると、明日午前中は天気もちそうじゃない!

 

槍行く?…と思ったが、昼に崩れて沢が荒れて流しおっさんも…。翌日は問答無用のお仕事。

 

『とりあえず新穂高の駐車場で考えよう』と、車中泊

 

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晴れたじゃない。

 

しかし大人の選択、LONGLONGな双六ピストンに決定。

 

とにかく一日目一杯、己を使い切ってボロボロになりたい盛りなのだ。

 

燃え尽きたいのだ。

 

僕の憧れ、吉岡里帆(双六岳)に会いたいのだ!

 

あの大らかな稜線でゴロゴロ双六したいのだ!

 

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もう吉岡里帆に会いに行くとなれば真っしぐらである。

 

若干小走りになったりなんかする。

 

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一ヶ月前より雪もだいぶ減ったようだ。

 

槍ちゃんの揺るぎない先っちょ隠し。

 

しかし思ってたより晴れた。

 

これもまた、自分のアツイ思いが通じたのだろう。

 

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小池新道ってのは全く飽きない。

 

傾斜もそこそこで歩き易く整備され、ずっと気持ちいい。

 

木道も何とも言えない雰囲気で気持があがってくる。

 

小屋の方々に感謝である。

 

吉岡新道を進むと、あらあら来ちゃうじゃい?

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あぁー…ここに住みたい。

 

『街から遠いよ』とか『雪凄いよ』とか周りには言われるだろうが、ここに住みたい。

 

穂高のオンジにオレはなるっ!』

 

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最終的に切り株の年輪を数えながら凍死しても悔いは無い・・・か?

 

なんて思いながら鏡平小屋。

 

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実はもうここで良いか!?なんて思ってたが、時間はまだ9時。

 

また急に吉岡里帆…双六でゴロゴロ欲が湧いてくる。

 

疲労でボロボロの自分を優しく抱いてくれる吉岡里帆

 

そう、お向かいの槍や鷲羽に見せつけてやるのだ!

 

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途中弓折岳の分岐手前で、落石という洗礼を受けそうになる。

 

ゴゴッっという音がした途端、トミーズ雅の頭位の岩が2つ、5メートル位先を転がり落ちた。

 

こんな時、意外と何も出来ない自分がいる。

 

ただ呆然。

 

浮かれた自分の気持ちを引き締めてくれた。

 

そしてその10メートル向こうの分岐に、岐阜県警の方々。

 

どうやら訓練中の小休憩。

 

あそこでトミーズ雅さんに当たっても、即救助となっていただろう。

 

県警の皆さん、山の安全をありがとう。

 

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青い大空に舞う県警のヘリ、穂高を覆い始めた白いモクモクモクモクモクモク・・・

 

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そして遂に吉岡里帆ちゃん発見の瞬間。

 

『どこがやねん』と思われるだろうが、人は焦がれた果てにそう見えてしまうものである。

 

あの稜線でゴロゴロするのである。

 

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そして小屋発見。そのバックにはチョー立派な鷲羽岳と肩にはひょっこりはん水晶岳。いつかはあそこに行きたいぞ。

 

北アの奥地の大物達が集結。雲ノ平会議が繰り広げられているのだ。その場にいつか行きたい。ちゃんと休みが欲しい。


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またこの小屋まで自分の足で詰めていく感じがたまらない。

 

もうここでゴロゴロしたいくらいだ。

 

きっとここは吉岡里帆の膝の辺りだろう。

 

もう己の変態観も最高潮である。

 

ここに住みたい。住んでられないだろうが住みたい。

 

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小屋の方とお話出来たのだが、皆さん本当に親切でとても良い雰囲気。

 

五目ラーメンを頂く。

 

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疲れた身体にこの塩っ気がたまらないのだが、汁物に汁物重ねの味噌汁付き。

 

しかしこの味噌汁がまた美味い。

 

おふくろの味、できた嫁の味。

 

さすがは吉岡里帆の膝にある小屋。

 

間違いナシだ。

 

食事を済ませ、本日メインの双六岳山頂を目指す。

 

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で、だいたいこんなタイミングで雲がモクモク湧いて来て小雨のパターン。

 

そして地元で言う金華山一つ分くらいの、まあまあな登り。

 

でもここは吉岡里帆

 

そんなものは屁でもない。

 

最高のご褒美が待っているに違いない。

 

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ほら。

 

ココハウミノソコカ?

 

 

 

小雨が雰囲気を助長する。

 

煙幕の向こうから間違って小林幸子が出てきそうな雰囲気。

 

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ホボスイソウ。

 

ゴロゴロシタイ。

 

シタガヌレテテゴロゴロシタクナイ。

 

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双六のあの展望はない。

 

双六じゃないのかもしれない。

 

吉岡里帆じゃないのかもしれない。

 

ココハドコワタシハダレ?


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山頂から下山中何とか天気持ち直すも、小屋まで戻ると雨足が強まる。

 

カッパを着て退散。

 

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途中、この吉岡里帆に見放されたも同然の絶望に満ち満ちたおっさんを、一羽の優しい雷鳥ちゃんが帰り道を踏み外さないよう案内をかって出てくれる。

 

この頰を伝うのは雨なのか涙なのか…

 

そして、例のイタドリが原ら辺を過ぎた頃には土砂降りの雨。

 

携帯も取り出せず写真もナシ。

 

林道は川状態で靴も浸水でビッタビタ。

 

ただ、下山って何もなければ苦痛だが、この土砂降りスパイスで逆に退屈せずにあっという間に帰る事が出来た。

 

雨の中、わさび平小屋の方にも親切にして頂いた。

 

このゴロゴロ戯れられずの山行は、『また来てね』の合図であろう。

 

次回は泊まりで行きたい。

『敬意』を語る経緯 〜偉そうにすいません〜

ゴミ問題。

 

これも凄い気になってる事の一つ。

 

街を歩いてても山登ってても、朝の会社周辺の掃除にしても、飴の包みからペットボトルやコンビニの袋や弁当のトレーやら……とにかく毎日大量だ。

 

然るべき処理がなされないこれらのゴミは一体どれ程あり、どのくらい環境に影響を及ぼすことか?

 

昨今の報道で、奈良の鹿さんの胃から何キロものポリ袋…とか海に浮遊するマイクロプラスチック、エベレストや富士山の放置ゴミ、はたまたこれは悪意丸出しで異常とも思える日本の『テン場の放置ゴミ』

 

怒りも湧くが、同じ登山を楽しむ者として情けないしなにより悲しい。

 

とにかく異常なスピードであらゆるものを壊していってるのは間違いなく『ヒト』だ。

 

自分もゴミゼロの生活はしていないし、もしかしたら気づかない間にそうしているかもしれない。しかし意識は絶やしてはならないし、何とかしなければならない。

 

それは、素晴らしい大自然の為だし、そこにある命の為だし、後世に生きる子供たちの為でもある。

 

インフラの整備…とか言い出すとキリが無いしどの世界でもそうだが、自己責任で無くなると、つまり他人や行政等のせいにしだすと、イタチごっこで解決しない。

 

最近こういう事を考える時に最後に思うのは、『全ての人や物の価値』が落ちてきている、低くなってきているんだと思う。

 

このご時世、人も物も溢れ、分からない事や知りたい事がお気軽に手に入れられる。人は分からない事でも分かった気になって勘違いしてしまっているかもしれない。

 

全てが近いところにあると錯覚してしまう。

 

お手軽感=価値の低下

 

 

日本では『山岳信仰』があり、崇拝される対象である山もある。

 

それこそ遠くない昔、崇拝し敬意を持って命がけで槍や劔を目指したりもしていたのだ。

 

 

そう、今足りないのは人、物、色んなことへの『尊敬』や『敬意』じゃないかと思う。

 

 

『敬意』を持つと自ずと行為や行動が変わる。

 

 

 

そこで!

 

山に入る前にこうしませんか⁈

 

 

今からお世話になる山に『手を合わせ感謝する』合掌

 

下山後も、登った山に向かい感謝する。

 

『今日はお世話になります、登らせて頂きます』

 

『今日はありがとうございました!無事下山出来ました!』

 

これをすれば、ゴミなんて出来ないだろうし荒らしたりも出来ない。

 

登山道のゴミも拾って行こうなんて思ってもらえたら嬉しい。

 

こうしてほしい…とまではおこがましいが、自分が山を荒らさない為の『儀式』みたいなものが出来たら…

 

どうか、皆さんのスタイルで良いと思うので、皆さんなりの『敬意』でもって是非後世のお手本となれる様な楽しみ方を体現出来ると、凄く良い世の中になるんじゃないかなぁ…と思います。

 

若い世代の人たちも、何かそんな事してたり発信したら『カッコイイ!』と思うよ!笑

 

自分も書いてしまった責任上、絶やさず続けていきますよ!笑

 

偉そうにすいません…

 

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